2013-06

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『Facebook 開設!!』 - 2013.06.14 Fri

tori studio TokyoのFacebookが出来ました。
演技に関する記事を毎日アップしているので、ご覧ください。

『Tori studio Tokyo』で検索!!
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『スター・コンプレックス』 - 2013.06.14 Fri

実力がない中で、スターになってしまった人のことを私は気の毒に思います。登りつめたけど、すぐに限界が来てしまうのです。更に上り続ける力、その地位であり続ける力がないのです。
芸能界は移り変わりが激しい世界です。次から次へと新しい人が出てきます。
そんな中、しっかりと俳優としてのキャリアを築いている方々は、やはり能力があるのです。訓練しているのです。もしくは、訓練していたのです。

スターになってしまったがゆえに、勉強したくても、プライドが邪魔して、勉強できない。恥をかくことを避けるから。自分に力がないことを見ようとしない。認めない。エゴの塊になってしまってしまう。
私はこのことを『スターコンプレックス』と呼びます。これは悲劇です。
いつかは忘れられてしまうのですから。。。芸能界というビジネスに泳がされて、プライドだけが高くなり、新しいものに取り組むことを恐れ、どんどん低迷していく。
やはり大切なのは、「謙虚さ」と「向上心」と「情熱」と「演劇に対する愛」です。

面白いことに、いわゆる「スター」ではないけれど、誰にも知られていないけど、この「スターコンプレックス」を持っている人もいます。
エゴが強く、プライドが高く、飛び込む勇気がない、口では偉そうなことを言う。でも、自分に実力がないことを、本当は自分が一番知っている。
ここまで来ると、哀れです。
何を守っているのでしょう。
演劇という偉大な芸術を前にして、どんなプライドが必要なのでしょう。そんな小さいものを捨てて、自分の芸術を追求するのが、真の俳優なのではないでしょうか。

また、日本には独特のものがあります。
『先輩コンプレックス』

これはもちろん世界中どの国の人でもあるでしょうけど、日本は非常に強いです。年功序列という文化がそうさせているのかもしれません。

『先輩はいつまでたっても、後から始めた人より上。上手。演技が出来る』
いつまでたっても、上から意見を言う。
もちろん、後輩は遠慮して「はい、そうですね。」と聞きますよ。先輩を立てますから。
それにいい気になって、実力が下の人間が、実力が上になってしまった人に対して偉そうに意見する。
そんな様子を見ていて、
『先輩、残念ですけど、あなたはもう抜かれてますよ。』と思っている人もいるでしょう。裸の王様です。滑稽ですね。

本当に努力している先輩は努力している後輩に対して上から目線はしません。努力していないでいる(しているつもりかも)先輩がいつまでたっても後輩に対してダメ出しをする。後輩から学ぼうとしない、学べるという事をしらない。知っていてもできない。エゴ・プライドが邪魔して。
かわいそうですね。

同期というのも、当てはまるときがありますね。
『あなたは何年か前は、あの人と同期で一緒だったかも知れないけど、あの人はもう、そんなあなたが今いるような所にはいないよ。』
と周りを見ていて感じたことがある人もいるでしょう。

演劇の世界ではスポーツと同じで、先輩も後輩も、有名も無名も関係ないし、年上も年下も関係ない、そんな小さなことに、いちいちこだわっている人は学ぶチャンスを、自分を高めるチャンスを失って、気が付けば裸の王様になっているでしょう。

松下幸之助さんの言葉
『誰のいう事でも一応は素直に聞く。いいなと思ったら素直に取り入れて実行する。人の意見を聞くときは、虚心になって、私心をなくして、素直な心で聞く。そうして他人の知恵才覚を授かる。その難しくないことを、人はなかなかできない。そして、失敗する。』

エゴをなくして、プライドをなくして、スターだろうが、スター気取りだろうが、先輩だろうが、素直な心で聞いて、もらえるものはもらえばいいのではないでしょうか。

全ては観客の為に!!
全ては演劇という偉大な芸術の為に!!
全ては自分の無限の可能性の為に!!

Respect for acting.
Love for acting.

tori

『ハイテンド・リアリティ(高められた現実)』 - 2013.06.14 Fri

『ハイテンド・リアリティ(高められた現実)』

演技とは
≪与えられた想像上の世界で真実に行動すること≫
だということが今までの記事を読んで頂いてわかっていただけたと思います。

ここで『想像上の世界』について少しお話をしましょう。
演劇に置いての想像上の世界。
果たして、ある人の何気ない日常の断片を映画にしたとして、観客は観たいと思うでしょうか?
ほとんどの人はそうではないでしょう。【日常の断片】は演劇には向いていないのです。
なぜなら、強いWANTが無く、大きい障害もないので、そこにはドラマが生まれないからです。
淡々とストーリーが流れていって、幕が下りる、または、エンドロールが流れた時に「あ、終わったんだ。」と思うでしょう。
最後まで起きて観ていられた人は。大抵の観客は寝てしまうのではないでしょうか?
何気ない日常というのは、世の中にいる全ての人が経験していることです。それを観る必要は全くないのです。興味が惹かれないのです。
観客は、ドラマを観たいのです。非日常を映画や舞台を通して体感したいのです。経験したいのです。そして、共感したいのです。
ドラマが生まれる状況でないと演劇に向いた作品ではありません。
つまり、演劇は『ハイテンド・リアリティ(高められた現実)』でなければいけません。
『ハイテンド・リアリティ』とは、その状況に登場する人物の人生のタイミングにおいて感情的にピークになる状況のことです。
そして、その中でリアリティが無ければいけません。

こんな映画を観た経験はないでしょうか?
銀行強盗に襲われて、犯人が発砲しているのに、15分経ってもパトカーのサイレンの音がしてこない。
レイプ犯が女の人をレイプしようと襲っているのに、そのレイプ犯はいつまで経っても服を脱がさない。
ある人が自殺するつもりで屋上で飛び降りようとしているのに、止めようとしている友人と長―い昔の話を始める、思い出したりしている、もちろん、警察も来ない。そして、その昔話を聞いている、本来、止める筈の友人が、止めることを忘れて泣いている。
観ていて「飛び降りないのを知っているでしょ。」と言いたくなる人も多いでしょう。なぜなら、止めることをしていないのです。自殺をほのめかしていることを忘れているのです。実際に、自殺をしようと柵の向こう側に立っているのに。自殺をほのめかしている友達があと、一歩踏み出したらおちてしまう所にいるにも関わらず。普通に考えて泣いている場合じゃない。誰にでもわかること。もちろん、泣いてもいいけど、それよりも、昔話よりも今、その瞬間の優先順位は「止めること」「安全を確保すること」ですよね。
作家、監督がそこで感動させたいと言う意図は分かるのですが、現実味(リアリティ)がなければ感動する以前に観客は冷めてしまいます。
ピークには達していますが、現実味がないと、いい演劇にならない典型的な例です。

高められた状況、つまりピークなのです。
別の言い方をすれば『緊急性』が必要なのです。
例えば、あと一時間以内に代わりの健康な臓器を移植しないと愛する人が死んでしまう状況と、あと一週間以内に代わりの臓器を発見しなければいけない状況と、あと一年以内に代わりの臓器を発見しなければいけない状況とどちらが必然的にドラマチックになるでしょう。明確ですね。

『緊急性のない銀行強盗』と聞くとどう感じますか?
笑ってしまいます。緊急性が必要でないなら、それを『正当化』しなければ現実味がありません。

演劇とは「高められた現実で、緊急性が伴うもの」が適していると思われます。
観客は巻き込まれたいのです。そして、その非日常を演劇を通して経験したいのです。共有したいのです。その高められた現実の中で真実に行動することが演技なのです。演劇という芸術は決してカジュアルではないのです。
シェイクスピアは日常の断片を描いていません。
テネシー・ウィリアムズもニール・サイモンも、アーサー・ミラーもそうです。
彼らは演劇を理解しているのです。

そして、俳優はその『高められた現実』に生きる能力が必要です。
ほとんどの人の人生においてピークの状況というものは限られています。
・卒業と門出
・結婚
・出産
・離婚
・死別
など、本当に限られています。ですので、俳優になる人は、俳優である人は「高められた現実」で生きることに慣れないといけません。
その中で表現できる能力がないといけません。
それを鍛える訓練が必要なのです。

TVドラマは、そこまで高められた状況ではありません。なので、そこまで訓練されていない人でも出来るのでしょう。俳優と名乗れるのでしょう。
なぜなら、TVドラマは『お茶の間』向けですから。
でも、映画は違う!!舞台は違う!!
演劇は芸術なのです!!観客の魂に触れなければいけません!!

何度も言いますが、
俳優は特殊能力です。誰でもできるものではありません。
俳優という地位を確立しましょう!!
顔が良ければ、誰でもできるものだというイメージを排他しましょう!!

その為には、俳優にしかできない、演技をしていくしかないのです。
的を得た訓練をしましょう!!

熱く生きましょう!!なぜなら、俳優が生きる世界は「高められた現実」で、そこに登場する人間は熱い状況だからです!!

脚本を書く人、状況をより、高いものにしてください!!
それは例え、コメディでも。
言葉遊びで笑わせる、面白ろおかしくやって笑わせるのは『よしもと新喜劇』には絶対にかないません。彼らの劇は最高に面白いです。彼らは、その道のプロですから、それに人生を賭けていますから。演劇のコメディは別物です。ニール・サイモンを勉強してください。

演劇に関わる人間は、もっともっと勉強しましょう!!
もっともっと感動を与えられる!!もっともっと面白くなる!!
もっともっと世界を相手に戦える!!もっともっと魂を燃やしましょう!!

Respect for acting.
Love for acting.

tori

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プロフィール

TORI STUDIO

Author:TORI STUDIO
2010年8月、アメリカ人俳優たち、NY在住の日本人俳優たちの強い要望により、本場NYにてtori studio NYを開き演技指導を始める。2011年1月、日本でも、世界標準の演技テクニックを必要としている俳優たちの為、tori studio TOKYOを開く。それ以来、定期的に日本でもワークショップを開催したのち、2012年6月、帰国。現在、東京にて毎月クラスを開催し多くの俳優たちを指導している。

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